頭頂部(O字型)の抜け方とAGAの関係

頭頂部の薄毛、いわゆる「O字型」または「つむじはげ」と呼ばれる状態も、AGA(男性型脱毛症)の典型的な症状の一つです。前頭部のM字型の抜け方と並んで、多くの男性が悩まされるパターンであり、その抜け方にはAGA特有の特徴が見られます。頭頂部のO字型の抜け方は、頭のてっぺん、つむじ周辺の髪の毛が徐々に薄くなり、円形に地肌が透けて見えるようになるのが特徴です。初期の段階では、つむじが少し大きくなったように感じる程度かもしれませんが、進行するにつれて薄毛の範囲が拡大し、地肌の露出が目立つようになります。このO字型の抜け方がAGAであるかどうかを見極めるためのサインとしては、まず「頭頂部の髪のボリュームダウン」が挙げられます。以前と比べて、頭頂部の髪の毛にハリやコシがなくなり、ペタッとした印象になったり、セットがしにくくなったりしたら注意が必要です。次に、「頭頂部の髪の毛の軟毛化」です。頭頂部から抜ける毛や、生えている毛が細く、短く、弱々しくなっている場合、AGAによって毛髪が十分に成長できていないサインと考えられます。特に、頭頂部の地肌が透けて見える部分に、細くて色の薄い産毛のような毛が多く見られるようになったら、AGAが進行している可能性が高いです。また、「つむじの渦が不明瞭になる」こともあります。健康な状態では、つむじにははっきりとした渦が見られますが、薄毛が進行すると、その渦がぼやけて見えたり、渦の中心部分の地肌が目立ったりするようになります。「頭頂部の頭皮の状態」も確認しましょう。皮脂の分泌が多くベタついていたり、逆に乾燥してフケが出やすかったりする場合、頭皮環境が悪化しており、AGAの進行を助長している可能性があります。頭頂部の薄毛は、自分では気づきにくく、鏡を使っても確認しづらいため、家族や美容師に指摘されて初めて気づくケースも少なくありません。O字型の抜け方に気づいたら、放置せずに早めに専門医に相談し、適切な対策を講じることが大切です。